「成果の出るランディングページを作りたいと思っている」
「よい制作会社にお願いしたいけど、そもそもランディングページのことをよく知らない」
あなたはこのように感じていませんか?
確かに、これからランディングページを作るにも関わらず、ランディングページのことをよく知らない状態では、苦労するはずです。
知識が乏しければ、制作会社に言いくるめられる可能性もあります。
そこで、この記事ではランディングページの定義と、正しい知識をお伝えします。
その上で、ランディングページを制作会社に依頼する場合、どのようなことを気をつければよいのかもお伝えします。
ランディングページの制作はコストがかかるので、失敗しないように正しい知識を身につけてください。
ランディングページとはなにか
「『ランディングページ』ってそもそも何のこと?」
あなたはこのように思うかもしれません。
一般的にランディングページという言葉には、以下の二つ意味があります。
- 最初に訪問したページ
- セリングページ(何かを販売するページ)
それぞれの定義をよく理解しないまま、制作を依頼すると、コミュニケーションのミスが起こってしまいます。
正しい定義を身につけておけば、ミスをなくすことができ、円滑に制作を進めることができます。
そこで、この章ではランディングページという言葉の定義についてお伝えします。
ランディングページという言葉の定義
「ランディングページ」という言葉は、直訳すると「Landing Page=着地ページ」です。
サイトの訪問者が最初に訪れたページのことをランディングページといいます。
つまり、一般的に使われているような、商品販売ページに限らず、ユーザーが最初に見たページは全てランディングページになのです。
一般的に使われているランディングページという言葉
しかし、現在では「ランディングページ」という言葉は「商品の販売を行うセリングページ」という意味合いで使われています。
なぜなら、前節で挙げたような「有料広告」から最初に到達するページの大半が、「商品販売用のセリングページ」だったからです。
それがいつしか、「商品販売ページ=ランディングページ」という図式が出来上がってしまったのです。
この記事で再三お伝えしている「ランディングページ」という言葉は、この節で説明した「商品販売(などのコンバージョン)を促すページ」という意味合いで、この後活用していきます。ご注意ください。
なぜランディングページを作る必要があるのか?
あなたはなぜランディングページを作るのでしょうか?
ランディングページを作る目的もないのに、「いきなり上司から言われたのでつい・・・」なんてことは通用しません。
この章では、ランディングページを作成する目的を定めた上で、ランディングページで何ができるのかを明らかにしていきます。
ランディングページを作る目的とは?
ランディングページを作成する目的はただ一つです。
それは、「コンバージョン(成約)するため」です。
コンバージョンとは、成約のことです。
あらかじめ定めておいた、ユーザーに起こしてほしい行動
- 資料請求
- 複数のページを閲覧する
- 電話をかける
などを、実際にユーザーが行ったとき、「コンバージョンした」と言います。
この、コンバージョンをできるだけ少ない費用で多く獲得するのが、ランディングページの役割です。
では、コンバージョンを多く獲得するために、ランディングページにはどのような仕掛けがあるのでしょうか?
次節からは、ランディングページにはどんな特徴があるのかをお伝えします。
特定のユーザーに伝えたい情報を1ページに集約できる
ランディングページには、以下のような特徴があります。
- 外部サイトや他のページへのリンクがない
- 文章量が多い
- 縦に長い
前述しましたが、ランディングページはコンバージョンを獲得することを目的としたページです。
つまり、せっかく訪れたユーザーをできるだけ離脱させたくありません。
そこで、外部サイトや他ページへのリンクを一切排除することで、コンバージョン率を高めることができます。
また、他ページへのリンクを排除するということは、その一ページでコンバージョンしてもらう必要があります。
すると、重要なことや商品説明などを一つのページにまとめなければならず、どうしても長文(縦に長い)構成のページとなってしまいます。
以下のサイトは、ランディングページの事例をわかりやすくまとめているサイトです。ランディングページがどんなものか、イメージが湧かない場合は参考までにご覧ください。
情報を意図した順番で伝えることができる
人が何か特定の情報を理解するには、情報を取り入れる順序が大切です。
例えば、漫画や小説などもそうですが、途中から読んでも頭に入ってきません。
つまり、コンバージョンを獲得する場合でも、どのような情報をどのような順番で伝えるかが、コンバージョン率アップのカギとなります。
ランディングページでは、前述したように外部へのリンクがなく、ページを上から順番に読めるようなレイアウトになっています。
コンバージョンを獲得するには、持ってこいのレイアウトということです。
数値の管理を行いやすい
ランディングページは、以下のような様々なページからアクセスを集め、コンバージョンを獲得します。
- ソーシャルメディア
- 有料広告
- ブログ記事
- 検索エンジン
- ホームページ
アクセスの入り口はたくさんあれど、出口(コンバージョンするページ)は一つになります。
つまり、何人が見て、何人がコンバージョンしたかなどの、数値の管理が行いやすくなります。
数値管理が適切に行われれば、より少ないコストで多くのコンバージョンを獲得する(コンバージョン最適化)もしやすくなります。
ぜひランディングページを作成し、PDCAを回しやすい状態を作ってみてください。
ランディングページ制作会社を選ぶときの注意点
ランディングページの最低限の知識を得たところで、制作会社を選ぶ際の注意点をお伝えしたいと思います。
ランディングページは普通のホームページと違い、目的が明確で以下のように成果に対して評価を下しやすいのが特徴です。
- 少ない費用でコンバージョンが多く取れた
→高評価 - たくさん費用をかけてもコンバージョンしない
→低評価
つまり、「依頼したほうがいい制作会社」と「依頼しないほうがいい制作会社」がはっきりと分かれます。
もしも、あなたが「依頼しないほうがいい制作会社」に依頼してしまった場合、成果を得ることができません。
そこで、この章ではランディングページの制作会社を選ぶ際の注意点をお伝えします。
全体最適で提案してくれる
ひとつ目の注意点は、「全体最適で提案してくれるか」という点です。
以下の表をご覧ください。
一般的に、WEBマーケティングで成果を出すために持っておきたいツールです。
ツール | 用途 |
ホームページ | 企業などの公式ホームページのこと。 主に、会社概要や事業の紹介、会社の理念や代表の挨拶など、固めの内容となっている。 「ホームページがあること」自体が目的になることが多い。 |
ランディングページ | コンバージョンを獲得することに特化したページのこと。 外部へのリンクをできるだけ省き、そのページを読むことで、目的の行動を起こしてもらう。 売り上げや利益につながることが多い。 |
ブログ | 頻繁に自社の情報を発信するために用いる。 見込み顧客にとって役に立つ情報や悩みを解決するような情報をメインに発信する。 検索エンジンやソーシャルメディアからアクセスを集める場合に用いる。 |
ソーシャルメディア | 自社の商品やサービス、自社のポリシーなどを積極的に発信し、見込み顧客との間に信頼関係を構築するツール。 ソーシャルメディア上では、売り込みなどはご法度で、できるだけソーシャルユーザーを楽しませることを心がける |
メールマガジン | 自社に対して、ある一定以上の興味や関心を寄せている見込み顧客に対して、有益な情報や自社の商品の情報を発信する。 他のツールと違い、こちらから送る情報量をコントロールできる。 |
ランディングページというツールは、この中のひとつのツールにしか過ぎず、他のツールと共に活用することで成果を得ることができます。
例えば、以下のような場合、ランディングページの効果は薄れてしまいます。
- 資料請求用のランディングページは素晴らしいけど、「そもそも資料がイケていない」
- 美しくてわかりやすいランディングページだけど、誰も見てくれない
つまり、「ランディングページの作り方」しか知らない制作会社では、ランディングページの持ち味を発揮させることができず、成果を出すことができません。
WEBマーケティング全体の中で、ランディングページの効果を十二分に発揮するためには
- アクセスの集めかた
- 特典の作り方
- メルマガの送りかた
などを総合的にディレクションする必要があるのです。
あなたが制作会社に依頼する場合は、「ランディングページを作ることしかできない会社」ではなく、「WEBマーケティング全体を扱うことのできる会社」を選ぶことをオススメします。
制作事例・実績を公開してくれる
ふたつ目の注意点は、「制作事例や実績を公開してくれるかどうか」という点です。
これからランディングページを依頼する上で、最重要課題は成果が出るかどうかです。
予算の都合上、安い制作会社に依頼しなければならないかもしれませんが、成果が出なければ本末転倒です。
そこで、制作会社に依頼する場合は、制作事例や実績を公開してくれるところを選びましょう。
特に、実績では「〇〇%アップ」という文言には気をつけましょう。
- 1000円が1500円になった
- 100万円が150万円になった
どちらも、50%アップです。
上記のような相対的な数値ではなく、絶対的な数値を確認することも大事です。
制作会社によっては、守秘義務などにより実績を公開していないことがあります。
実際に問い合わせをして、事例や実績を開示してもらいましょう。
コンバージョン最適化を行なってくれる
最後に「コンバージョン最適化を行なってくれるかどうか」という点です。
ランディングページは、コンバージョンを獲得するためのページですが、もちろん最初から爆発的な成果を出すことはできません。
キャッチコピーやフォームのデザインによって、コンバージョン率は変化するので、常にテストを繰り返しながら、改善する必要があります。
つまり、ランディングページは作って終わりではなく、作ってからが本番なのです。
そこで、ランディングページ制作会社には「作ったあとに何をしてくれるのか」を確認しましょう。
ひどい場合は、修正さえもしてくれない場合があります。
制作が終わったあと、広告やページの反応率を改善するためのチューニングを実施してくれる会社を選びましょう。
ランディングページ制作会社の探し方
あなたはこれから、どのように制作会社を探そうと思っていますか?
広告が出ていた制作会社のお問い合わせをしてみるのも良いですが、この章では、より効果的に制作会社を探す方法をお伝えしていきます。
Googleで上位に表示されている会社を選ぶ
ひとつ目は、「Googleで上位表示されている会社を選ぶ」ということです。
前章で、「ランディングページは様々なツールのうちのひとつに過ぎない」ということをお伝えしました。
そのため、ランディングページ制作は、WEB全般について見識のある会社を選ぶ必要があります。
Googleなどの検索エンジンで上位に表示されている企業は、すでに自社でSEOに成功しているので、WEBマーケティングに対する、理解が深いことが伺えます。
目に見える実績があるため、探す手間を大きく省くことができるでしょう。
ぜひ検索エンジンで制作会社を探してみてください。
知人から紹介してもらう
ふたつ目は、知人からの紹介です。
あなたの知り合いの中に、すでにランディングページ制作で成功体験のある方はいますか?
そのような方がいたら、ぜひ紹介してもらいましょう。
制作会社を紹介してもらう場合の失敗パターンは、付き合いで選んでしまい、言いたいことが言えなくなってしまうパターンです。
- 相手に悪いため、追加の依頼をしにくい
- 制作会社を変えづらい
といった状態に陥らないためにも、付き合いではなくビジネスとして紹介してもらいましょう。
印象に残ったページの制作会社に依頼する
最後に、「あなたがこれまでに印象に残っているランディングページを制作した会社を選ぶ」という方法です。
例えば、以下のようなパターンが当てはまります。
- ついつい商品を購入してしまったランディングページ
- このデザインいいな!と思ってしまったランディングページ
- ついつい最後まで読んでしまったランディングページ
もしも、このようなページがあれば、そのランディングページを公開している企業の担当者に問い合わせるなどして、ページの制作会社を教えてもらいましょう。
実際にあなた自身が、そのページでコンバージョンしたという経験あるわけなので、何よりの実績と言えます。
まとめ
以上が、ランディングページの定義や基礎的な知識、制作会社の選び方でした。
制作会社に依頼する場合、何も下準備がない状態では、制作会社の担当者の放つ専門用語にただただ圧倒されてしまい、言いくるめられてしまいます。
まずはランディングページの基礎的な知識を身につけておくことで、「話と違うじゃないか!」ということにならないようにしておきましょう!