あなたは「アルゴリズム」と言う言葉をご存知ですか?
あなたのブログやホームページの検索順位を決めているのが「アルゴリズム」と言われる、検索エンジンの独自のルールになります。
この「アルゴリズム」を理解しておくことで、どのようなことをすればページが優遇され、どのようなことをすればページが低評価を受けるのかがわかります。
つまり、インターネット上において他人よりも優位に立つことができるというわけです。
この記事では、Googleの検索結果の順位に影響していると言われている「アルゴリズム」の解説と、具体的にどのような要因で順位が決まっているのかを具体的にお伝えします。
目次
アルゴリズムとは何か
上述したように、「アルゴリスム」とは、世界中に無数にあるWEBサイトのページから、検索結果の順位を決めるために独自に採用しているルールになります。
この独自のルールに当てはめて、検索キーワードに合った検索結果を提供しています。
例えば、あなたが
「東京駅 カプセルホテル」
と検索したとしましょう。
このキーワードで検索し意図は、
東京に出張で出てきているが、宿泊費を抑えるためにカプセルホテルに泊まりたい。東京にはどんなカプセルホテルがあるだろう?
となります。
また、
「東京駅 カプセルホテル 口コミ」
と検索する人は、
東京に出張で出てきている。宿泊費を抑えるためにカプセルホテルに泊まりたい。先ほど「東京 カプセルホテル」と検索したが、選択肢が多すぎてどれに泊まればいいかがわからない。口コミなどで一般消費者の評価を知りたい。その上で宿泊するホテルを決めようと思う。
と、また違った検索意図を持っています。
検索エンジンの「アルゴリズム」はそれぞれの検索者の検索意図に適合する検索結果を弾き出し、検索者に提供しているのです。
もちろん、ランダムに検索結果を出すのではなく、検索者にとって最も有益な情報をランキング化して提供します。
では、その検索結果の順位を決める「アルゴリズム」の正体とは一体どのようなものなのでしょうか?
次の章では、アルゴリズムの具体的な要素をお伝えします。
検索結果の順位を決める200以上のアルゴリズムの一部を紹介
この章では、Googleの検索結果の順位決定に影響があるとされている、アルゴリズムの要素を「Let’s Try to Find All 200 Parameters in Google Algorithm」を元にお伝えしています。
あくまでも影響を与えているとされている要因ですので、必ずしもこれが全てではないということをご理解ください。
また、僕自身が特に大事だと感じている要因については赤色で表示していますので、参考までに。
ドメインに関する要因
- ドメインの年齢
- ドメインを登録してからの期間
- Whoisのドメイン登録情報の開示の有無
- サイトのトップレベルのドメイン(地理的なもの。例:co.jpやco.uk)
- サイトのトップレベルドメイン(例:comやinfo)
- サブドメインを使っているか、ルートドメインを使っているか
- ドメインの過去のレコード(IPを変更した頻度)
- ドメインの過去の所有者(所有者の変更頻度)
- ドメイン内のキーワード
- ドメインのIPアドレス
- 同じドメインIPアドレスを使っている別のサイト
- ドメインへの評判
- Googleサーチコンソールの地域ターゲティングの設定
サーバーに関する要因
- サーバーの地理的位置
- サーバーの信頼性/稼働時間
URLに関する要因
- URL構造
- HTML構造
- 見出しタグの活用方法
- 外部CSS /JavaScriptファイルの使用
- アクセシビリティ(アクセス不可能なナビゲーション、JavaScriptなどの使用)
- canonicalの使用方法
- 正しい HTMLコード
- クッキーの使用
コンテンツに関する要因
- コンテンツの言語を統一する
- コンテンツのオリジナリティ
- コンテンツの文章量(テキストとHTML)
- リンクと文章の密度(リンク対テキスト)
- 純粋なテキストコンテンツの割合(リンク、画像、コードなし)
- コンテンツの話題性/タイムリー性(例えば、季節性検索の場合)
- コンテンツのトピックと使用キーワードの共通性
- どんなコンテンツが多いか(行動、情報収集、指名検索)
- コンテンツや市場の専門性 / ニッチ
- 公序良俗に反するキーワードの使用状況
- 画像のALTテキスト
- スパムコンテンツの有無(おそらくハッカーによって追加されます)
- 誤字脱字
- コピーコンテンツではなく、独自の文章を活用すること
内部リンクに関する要因
- ページの内部リンクの数
- アンカーテキストを持つページへの内部リンクの数
- サイト内の別のページからの内部リンクの数(ナビゲーションメニューは除く)
- “nofollow”属性を使っているリンクの数
- 内部リンクの密度
ウェブサイト全体に関する要因
- Robots.txtファイルのコンテンツ
- サイト全体の更新頻度
- サイト全体のページ数
- Googleが最初に発見してからのサイトの年齢
- XMLサイトマップの有無
- ページ上の信頼情報(連絡先:ローカル検索の場合はさらに重要、プライバシーポリシー、コンタクトフォーム)
- ウェブサイトのタイプ(サイト、ブログなど)
各ページに関する要因
- ページのmeta robotタグの有無
- ページの年齢
- ページの新鮮度(編集の頻度とページの編集によって影響を受ける)
- サイトの他のページとのコンテンツ複製(内部複製コンテンツ)
- ページ内容の読みやすさ
- ページの読み込み時間(ここには多くの要因があります)
- ページタイプ(About usページ、メインコンテンツページ)
- ページ内部の評価(内部リンクの数)
- ページ外部からの評価(このサイトの他のページに関連する外部リンクの数)
検索キーワードに関する要因
- ページのタイトルの検索キーワード
- ページタイトルの先頭にキーワードがあるかどうか
- ALTタグのキーワード
- 内部リンクのアンカーテキストのキーワード
- 外部リンクのアンカーテキストのキーワード
- 太字およびイタリック体のキーワードの有無
- 本文のキーワードの位置
- 本文のキーワード
- ページ / サイトのテーマのキーワードの関連度
- ファイル名のキーワード
- URLのキーワード
- キーワードを自然に入れる
- HTML内で使用されるキーワードの有無
外部リンクに関する要因
- 外部リンク数
- 外部リンク数(1ページあたり)
- サイトがリンクしているページの品質
- 悪質なサイトへのリンク
- 外部リンク先との関連性
- 404およびその他のエラーページにリンクしているか
- SEO業者からの自動生成リンクかどうか
- 外部の画像を使っているかどうか
被リンクに関する要因
- リンク元のサイトとの関連性
- リンク元のページとの関連性
- リンク元のサイトの品質
- リンク元のページの品質
- リンク目的のページから送られた外部リンクかどうか
- 意図的な相互リンクかどうか
- リンクの多様性(アンカーテキストの多様性、リンクサイトは異なるIPアドレスかどうか、地理的多様性、トピックの多様性)
- 権威のあるサイトからの被リンクかどうか
- 悪質なサイトからのリンクかどうか
- 相互リンク率
- ソーシャルメディアからのリンク比率
- バックリンクの傾向とパターン(急激なスパイクやバックリンク数の低下など)
- WikipediaとDmozからの引用の比率
- 被リンク対策の履歴(リンクの購入/売却などがないか)
- ソーシャルブックマークサイトからのリンク
- 被リンク元サイトのドメイン(.comや.gov)
- 被リンク元サイトのドメインの権威
- 被リンク元サイトのリンクの貼られている場所(画像、メニュー、本文)
- リンクのテキスト(リンクする画像のALTタグ)
- リンクテキストのキーワード
訪問者の行動に関する要因
- 訪問数
- 訪問者の統計
- 直帰率
- 訪問者の閲覧習慣(訪問する他のサイト)
- 訪問の傾向とパターン(滞在時間やPV)
- 検索結果で広告がクリックされた頻度(他の広告に関連する)
ペナルティに関する要因
- 必要以上のキーワード/キーワードの詰め込み
- リンク購入の有無
- リンク販売の有無
- スパムレコード(コメント、その他のリンクスパム)
- クローキングの有無
- 隠しテキスト
- 重複コンテンツ(外部複製)
- サイトドメインの過去の罰則の履歴
- サイトオーナーの過去の罰則の履歴
- その他の過去の罰則の履歴
- 過去のハッカーの攻撃記録
- 301フラグ(ループを二重にリダイレクト/リダイレクト、または404エラーで終了するリダイレクト)
その他の要因
- Googleウェブマスターツールによるドメイン登録
- Googleニュースのドメインの存在
- Googleブログ検索のドメインプレゼンス
- Google AdWordsでのドメインの使用
- Google Analyticsでのドメインの使用
- ビジネス名/ブランド名外部の言及
アルゴリズムは常にアップデートされている
Googleの検索エンジンでは、この「アルゴリズム」が常日頃アップデートされています。
その頻度は小さなものも含めれば、1日に何回も行われているそうです。
しかし、それは何のためかと言うと、検索エンジンを使うユーザーのためです。
「SEOとは?Googleという企業の立場になって考えた結果、シンプルだった」の中でもお伝えしたように、Googleという企業が売上を増大させるには、検索エンジンの利便性の向上が欠かせません。
常にユーザーを第一に掲げ、より良い検索エンジンを作り上げるために「アルゴリズム」もアップデートされています。
アップデートに踊らされると上位表示することはできない
過去に、検索エンジンのアルゴリズムの大幅なアップデートが数回行われました。
その都度、検索エンジンのユーザーにとって
- 有益ではないこと
- 役に立たないこと
- 恥ずかしいこと
をして、検索結果で上位表示をしていたWEBサイトは駆除されてきました。
もしもあなたが、何か悪質なことをしていれば、次回のアップデートでランク外に弾かれるかもしれません。
では、これからどんなアップデートが起ころうと、検索結果で上位表示を実現し続けるための方法お伝えします。
Googleのアルゴリズムのアップデートは気にしないこと
まず、「アルゴリズムのアップデートを気にしない」ということです。
Googleによる、アルゴリズムのアップデートを気にしていると、そのアップデートのたびにサイトのテイストや記事の書き方を変更する必要があります。
「こんなアップデートがあったから、こうしなきゃ!」
「次はそう来たか!じゃあ、こうしよう!」
常にGoogleによって検索順位、ひいては売上をコントロールされた状態になります。
このような状態は「検索エンジンのユーザー」ではなく、「検索エンジン」に焦点が当たっている状態です。
ユーザーに焦点を当て続けること
「アルゴリズムのアップデートを気にしなかったら、順位が下がってしまうだろう!」
もしもあなたがこのように思っているのであれば、ずっとGoogleに主導権を握られた状態です。
この状態は、とても危険です。
僕たちのような情報発信者がこれから目指すのは、Googleが目指している所へ先回りをするということです。
Googleは企業理念の冒頭でこのように言っています。
「ユーザーに焦点を当てれば、他のものはみな後から付いてくる」
つまり、常に検索ユーザーに焦点を当てることを念頭に置いてサイトや記事を作り続ければ、アルゴリズムのアップデートに踊らされる必要がなく、Googleの目指すところへ先回りすることも可能なのです。
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もちろん、アルゴリスムのアップデートに目を向けるのも大事ですが、それよりもあなたが作っている記事は
- 検索ユーザーの役に立つか
- 検索者の意図を把握し、的確な回答を提供しているか
- 検索者の感情を理解しているか
- 信用できる内容か
- 行動したくなる内容か
といった根本的なところに目を向けて記事を作っていくことが、これから必要になります。
まとめ
今回の記事では、検索エンジンにおいて、WEBサイトやブログ記事の順位を決めている「アルゴリズム」について解説しました。
もちろん、アルゴリスムを理解しておくのは大事なのですが、もっと大事なのが
「誰に対して記事を書いているか?」
ということです。
ぜひこの点を意識して、今後の記事作りに励んでみてください。
アルゴリズムの要因がわかったら、実際に検索結果で上位に表示される記事を書いていきます。以下の記事では、効果実証済みの「SEOライティング」の方法を解説しています。ぜひご覧ください。