これで著作権は怖くない!他ブログから文章を引用する正しい方法

これで著作権は怖くない!
他ブログから文章を引用する正しい方法 ブログ記事を書くときに、以下のような考えを持つことはありませんか? 他ブログから記事や写真を引用したいけど、著作権などに引っかからないか不安だ・・・ 仮に引用して、訴えられたらどうしよう・・・ 引用そのものが悪いことだと感じるので、オリジナルの文章を書くように心がけている

この頃、インターネット上に存在する記事の話題で、特に目立つのが「パクリ記事」の存在です。

自分のブログや記事に対して、より多くのアクセスを集めようと、他人のブログから文章や画像を転載しています。

このようなブログ運営者が増えているせいか、あなたも他者のブログから文章を引用することを「悪いこと」だと考えていませんか?

しかし、実際には「引用」という行為そのもは、良しとされているばかりか、SEOに強い記事を作る上でも有利になります。

「引用」を正しく活用すると、
SEO面で有利になる!

ここであなたは、「なぜ引用がSEOに有利に働くの?」と思うかもしれません。

その理由について解説する前に、以下の事件について知っておきましょう。

その前に、あなたは2016年に起こった「Welq問題」をご存知でしょうか??

Welqとは、大手通信会社DeNAが運営していたキュレーションメディアのことです。

welq

しかし、現在Welqにアクセスすると、以下のようになっています。

Welqトップページ

現在のWelq

なぜWelqというサイトがこのようになってしまったのか?

その発端には、ある「肩こりに関する記事」があります。

肩こりに関する記事で書かれていたこと

上記の肩こりに関する記事には、「肩こりの原因は幽霊である」と主張する文章が記載されていました。

認知度の低いいちブログなら、問題にならなかったかもしれませんが、以下の理由で注目されるようになりました。

  • Welqというサイトは月間で数百万PVを集めていた
  • 健康や医療など、人間の生死に関わる内容を取り扱っていた

結果的にWelqの行なっていたことが、公になり、炎上してしまいました。

welqに関するニュース welqがやっていたこと 主婦やフリーターが小遣い稼ぎのために記事を量産 医療・健康系ジャンルにもかかわらず、専門家はノーチェック ほとんどの記事で、競合サイトから文章と写真を無断転用

Welq事件以降、Googleでもアルゴリズムの変更などがあり、「ユーザーにとって有益なコンテンツとは何か?」という議論が活発になされるようになりました。

結局のところ、信頼できない情報を掲載しているサイトや、コピペなどがメインのサイトは「ユーザーを満足させることができない=SEO上でも不利になる」ということが言えます。

信頼できない情報はユーザーが読んでくれない =有益な情報ではない =SEOで不利になる これからのメディア運営に必要なことは情報の信頼性の高さである! あなたのブログには信用できる
情報が掲載されているでしょうか?

もしも、あなたのブログに信頼性のある情報が掲載されていないという場合、なんとかして情報の信ぴょう性を担保する必要性があります。

ここで重要になるのが、「どこから引用してくるのか?」ということです。 できるだけ信用できる機関から引用する 厚生労働省・学術論文 医療機関・医者へのインタビュー 書籍・TV 著者 引用したら「Welq」のように炎上するのでは? そこでこの記事では、著作権に抵触しない「正しい引用方法」をお伝えします!

引用でやって良いこと悪いこと

1.「引用」でやって良いこと悪いこと

「引用」は基本的にOKとされています。

著作権の権限について 著作物はコピーOK
→ただし、「私的利用の場合」のみ

例えば、自宅でテレビ番組を録画することも、ある意味引用ですよね?

この録画という行為自体は原則OKなのです。

私的利用のために番組を録画することはOK しかし・・・ 「公的利用」の場合、
ルールに則る必要があるのです! 公的な利用とは?インターネット上に公開することなどが挙げられる

インターネット上に、第三者の著作物を公開することは、「公的な利用」とみなされるため、著作権の侵害となってしまいます。

仮に、パスワードで保護されたWEBサイトで公開しても、公的な利用とみなされてしまいます。

では、インターネット上に公開するには、どうすればいいのでしょうか?

ここで見ていてだきたいのが、「著作権法第三十二条」の条文です。

著作権法第32条

この文章は何を意味しているのか?

それは、結局のところ「ルールさえ守れば引用OK」ということです。

ルール通りに引用すればOK 引用のルールとは 引用の4つのルール

しかし、あなたはこのように思うかもしれません。

ブログ記事を書くときに、この4つを
どのように表現すればいいのでしょうか?

ブログ記事を書くときに気をつけたい!引用のルール

2.ブログ記事を書くときに気をつけたい!「引用のルール」

前章で、以下のようなことをお伝えしました。

引用の4つのルール

この章では、このひとつひとつをどのようにブログ記事で表現するのか?その方法について解説します。

引用の必然性

引用の必然性 「引用しなければ説明かつかない」という場合しか、引用することはできません。 「可愛いから」「かっこいいから」など、
なんとなくの引用は不可 必然性がある場合はOK この主張に説得性を持たせるために、この法律文を明記しよう 記事で紹介されている場所に行ったことを証明するために、あのお店の記事の画像を使おう 具体的なイメージをしやすくするために、画像を引用しよう

引用部分とそれが以外の区別

2-2.引用部分とそれ以外の区別 引用した文章はオリジナルの文章と区別する ただ枠で囲むだけではダメ 引用部分は「blockquoteタグ」で囲むようにしましょう。 「blockquoteタグ」を記述すると、この部分は引用部分であるという信号を発することができます 例)<blockquote>この部分は引用文章です。</blockquote>

オリジナル部分との主従関係

2-3.オリジナル部分との主従関係 あくまでも「引用」はおまけであり、自分のオリジナル部分がメインでなければなりません。 引用が大半を占める場合はNG 引用がメインになると、
「転載」になってしまいます

出所の明記

2-4.出所の明記 引用する場合は、どこから引用したのかを明記しましょう 引用元の名前とリンクの表記 引用した部分の文章の下に引用元(出典)を明記する ただし、孫引きはNG 直接に原文から引くのではなく、他の記事に引用された文章をそのまま用いること。 原文から引用する ところで・・・ 画像はどのように引用すれば良いのでしょうか?

著作権や肖像権を理解し、画像を正しく引用しよう

3.著作権や肖像権を理解し、
画像を正しく引用しよう! 写真のふたつの権利について
知っておく必要がある

あなたがこれから画像をブログ記事内で引用する場合、以下のふたつの権利について知っておきましょう。

写真を撮った人の「著作権」写真に写っている人の
「肖像権」

特に、被写体が人物の写真には、著作権と肖像権があり、このふたつの権利によって写真が守られています。

どちらかの許可が下りない場合・・・

そのため、撮影者が使用を許可しても、被写体になっている人物が許可しない場合、その写真を引用することはできない可能性があります。

肖像権を侵害することになりかねない

他にも、どのような行為が肖像権や著作権を侵害してしまうのか、気になるところです。

具体的に、どのような行為が著作権や肖像権を侵害することになるのか?詳しくは以下の記事を
参考にしてください。【肖像権|人物の撮影→公表は肖像権侵害になる|差止・損害賠償請求】
弁護士法人みずほ中央法律事務所
https://www.mc-law.jp/kigyohomu/4984/

【肖像権|人物の撮影→公表は肖像権侵害になる|差止・損害賠償請求】|弁護士法人みずほ中央法律事務所

では、どのような画像ならブログで使ってよいのでしょうか?? そこで知っておきたいのが、
「無料画像素材サイト」の存在です!

画像素材サイトの紹介と使用上の注意

4.画像素材サイトの紹介と使用上の注意

あなたは以下のような画像素材サイトを利用したことはありますか?

このような無料の画像素材サイトは非常に便利です。

無料画像サイトは非常に便利だが・・・・ サイトごとに定められたルールを守る必要がある・・

あなたもルールをよく知らないまま使っているサイトがあるのではないでしょうか?

無料画像素材サイトには、次のようなルールがあります。 画像素材サイトのルール事例 これらのルールを守らなければ
使ってはいけない サイトの利用規約を確認し、
規約の範囲内で画像を利用しましょう! ところでYouTube動画の
シェアは引用に当たるのか? 共有することはOKだが YouTube上には、利用規約に違反した著作権を侵害する違法動画が溢れかえっています。 YouTube動画を共有する場合、その動画がオリジナルであることを確認しておきましょう。 著作権侵害に加担することになりかねません。

WordPressで「引用タグ」を使うには?

5.WordPressで「引用タグ」を使うには? ただ枠で囲むだけではダメ 引用タグを使わずに引用すると、
SEO面でマイナスに! Googleサーチコンソールヘルプより WordPressにおける
「引用タグ」の使い方 記事投稿画面を開く 引用文を記載する 引用文を選択する 引用タグをクリックする 文が枠で囲まれていることを確認する

画像の場合も同じく、引用タグで囲んでおきましょう。

画像を選択し、引用タグをクリックする

まとめ

以上が「他ブログから文章や画像を引用する方法」でした。

引用を行う際のポイントとしては、以下の四つがあります。

引用が必要な場合のみ引用する オリジナル部分と引用部分を枠線で区別する オリジナル部分と引用部分の比率に気をつける 引用元を明記する(リンクを貼る)

特に枠線で区別するときには、SEOで不利にならないように、「引用(blockquote)タグ」を用いるようにしましょう。

この記事に記載されている法律の条文やその他の情報は、この記事を執筆した時点で確認したものになります。そのため、法令の改正などが行われた場合、内容に誤りが出てくる恐れもあります。また、法的なトラブルや批判を全て回避できるという保証はありません。もしも不安の部分があれば、法律に関する専門家までお問い合わせください。

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