突然ですが、「そろそろ”SEO対策”をはじめようかな・・・。」と思っていませんか?
SEO対策とは、Googleをはじめとした検索サービスの検索結果で自社のサイトを上位に表示させることを指します。
SEO対策をすることで、すでになんらかの悩みを抱えた人や、問題意識を抱えている人を集めることができます。
しかしSEO対策とひとことで言っても、いろいろな手法があり、馴染みのない方にとっては難易度がたかく感じるかもしれません。
もちろん、自分で始めることができない方には、「SEO専門の業者」にたのむという方法もありますが、なんの知識もないまま依頼をしても、業者の良し悪しを比較することもできませんよね。
そこで、今回はSEO対策が具体的に、どのようなものかを知りたいあなたのために、SEO対策の基礎知識や具体的な実践プロセスをお伝えします!
目次
「SEO=Google最適化」という認識でOK!
“SEO”とは、「Serch Engine Optimization」の略語で、「検索エンジン最適化」と訳します。
一般的に検索エンジン最適化は、“検索サービスで誰かが検索行動を行なったときに、サイトを上位表示させるための施策全般”という意味で使われています。
ちなみに、ここで言う、検索エンジンとは、ほぼGoogleのことだと思ってもらって構いません。
なぜなら、現在、日本国内のGoogleのシェアは95%を超えているからです。
(YahooはGoogleの検索の仕組みを採用しているため、Googleだと考えてよい)
しかしここで疑問が生じるでしょう・・・。
確かにGoogleで上位表示することができれば、多くのひとの目に触れる機会が作れます。
とはいえなぜここまで多くの方がSEOに注目するのでしょうか?
SEOはビジネスを大きく成長させる
多くのサイト運営者がSEO対策に力を入れる理由として、以下の3つの点があります。
- すでになんらかの問題意識を抱えたひとが集まる
- 直接的な広告費がかからない
- WEB上に資産を作ることができる
ひとつひとつ解説していきます!
①すでになんらかの問題意識を抱えたひとが集まる
SEO対策で成果があらわれ、検索結果で露出できるようになると、すでになんらかの問題意識を抱えたひとをサイトに集めることができます。
なぜなら、検索という行動を起こすひとは、検索という行動を起こすほどの、高いモチベーションがあるからです。
たとえば、「虫歯 治療方法」と検索するかたは、なんらかの理由で虫歯になり、痛みに耐えられないため、虫歯を治療したいと考えています。
上記のように、すでに虫歯にたいする問題意識を抱えているひとを集めることができれば、虫歯の治療方法を提案するのと同時に、歯医者へ送客できます。
SEO対策が、売り上げアップに大きく貢献することを想像できるはずです。
②直接的な広告費がかからない
検索結果における露出は、ほかの有料広告とちがい、直接的な広告費が一切かかりません。
よく、検索結果における露出は、検索結果の広告枠を使った露出と勘違いされます。
しかし、SEOにおける露出は、自然検索による露出なので、広告費はかかりません。
(もちろん、上位表示をさせるためにページを作り直す費用は、間接的な費用として、かかってきます。)
③WEB上に資産を作ることができる
SEO対策は広告費こそかからないが、ページを作り直すと費用がかかるとお伝えしました。
しかし、そのページの作り直しがキッカケで上位表示され続ければ、以後いっさい費用をかけずに集客をしつづけることができます。
よくSEO対策のことを、“WEB上に24時間365日はたらき続ける営業マンを作る”という表現をしますが、言葉どおり、お金を生み出しつづける資産となってくれます。
さてこのように、SEO対策を始めることのメリットをお伝えすると、「始めてみたいな・・・。」と思うかもしれません。
そこで次の章からは、SEOを始めるために知っておくべき基礎知識と、具体的な実践方法をお伝えします!
Googleは検索エンジンを使う人にとって、有益な情報を上位に表示させている
いきなりノウハウのお話をするまえに、あなたに知ってもらいたいことがあります。
それは、Googleという会社の収益モデルと、検索エンジンの仕組みです。
なぜならGoogleの検索結果で上位表示させるためには、「Googleという会社が、どんなページを上位に表示させたいか」を知ることが、イチバンの近道だからです。
Googleの収益モデルとは?
あなたは、Googleという会社が、どのように収益を上げつづけているか知っていますか?
前の章で、すこしだけ触れましたが、Googleは検索結果などの広告で収益を上げています。
具体的には、上記の画像の広告部分が、表示・クリックされると、Googleの売り上げとなります。
そのため、Googleのユーザーが増え、有料広告を使うひとや、広告を見るひとが増えれば、おのずと売り上げは増えつづけていきます。
つまりGoogleは、検索エンジンを使う人を増やすことで会社として成長していくのです。
では、ここで検索エンジンをつかう側の立場になって考えてみましょう。
あなたは、どんな検索エンジンならこれからも使い続けたいですか・・・?
さまざまな答えがあると思いますが、おそらく「便利な検索エンジン」なのではないでしょうか?
例えば、便利な検索エンジンとは、以下のようなものを指します。
- 欲しい情報が的確に返ってくる
- 検索結果がすばやく表示される
- あいまいな表現で検索しても、意図を的確に読み取ってくれる
上記の要素を満たした検索エンジンなら、これからも使い続けたいと思うでしょう。
このことをGoogleも理解しているため、AIなどの最新の科学技術をもちいて、検索エンジンの利便性を高めようとしています。
とくに、検索者がもっとも欲しいとされる情報(サイト)を、できるだけ上位に表示させようと、研究しつづけています。
このようなGoogleの企業努力から、次のことが言えます。
“Googleの検索結果で上位表示させたければ、「検索エンジンを使う人」にとって、有益な情報をサイトに掲載すべし。”
SEOには「コンテンツ(内部対策)」と「リンク(外部対策)」のふたつがある
Googleの検索結果で上位表示させたければ、有益な情報をサイトに掲載する必要があると、お伝えしました。
しかし、ただ有益な情報と言っても、漠然としていて、何からはじめたらいいのか分かりませんよね。
そこで、この本質的な考え方を、具体的にサイト作りに落とし込んでいきます。
さて、より具体的なお話しをするにあたって、あなたに知っておいてもらいたい情報があります。
それは、2016年3月23日に行われた「Google Q&A」のなかで、Google関係者が発表した重大な情報についてです。
Googleの検索順位を決める要因ベスト3
1位・・・コンテンツの質、被リンク
2位・・・ランクブレイン(人工知能)参考:Google Q&A
つまり、Googleの検索エンジンに、高評価をもらい、上位表示させるなら、以下の2点を徹底的に意識しなければならないということです。
- コンテンツの質(内部対策)
- 被リンク(外部対策)
この章では、2つのアプローチについて、それぞれどんなことを行なっていくべきなのかを、解説していきますね!
①コンテンツの質(内部対策)
「コンテンツ」とは、直訳すると「中身」。
つまり上位表示するためのひとつめのポイントは「ページにどんな情報が掲載されているか」です。
例えば、「虫歯 治療方法」と検索する人が欲しいのは「虫歯を治すにはどうしたらいいのか?」という解決方法です。
このように、検索されたキーワードをもとにどんな情報を記事に掲載すべきなのかを考え、ページを作成していく必要があります。
また、ページに掲載する情報以外にも、コンテンツの質に関して、いくつかおさえておきたいポイントがあります。
それは、検索エンジンの仕組みを意識したサイトの構築です。
現在、Googleの検索エンジンは、以下の3ステップを通じて、僕たちのWEBサイトの情報を収集していると言われています。
1.クロール | ロボットがWEB上を巡回し、情報を収集する |
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2.インデックス | ロボットが、収集した情報をGoogleのデータベースに持ち帰る |
3.ランキング | データベースに集まった情報を独自のアルゴリズム(方程式)で順位付けする |
検索エンジンの仕組みにご興味がある場合は、以下の記事で詳しい解説をご覧ください。
もしも、あなたのサイトがGoogleの検索エンジンの仕組みを意識した作りになっていなければ、次のようなことが起こってしまいます。
- ロボットがサイトを見つけきれず、巡回してもらえない
- ロボットがサイトを巡回しにくいため、Googleのデータベースに情報を持ち帰れない
このような状態に陥らないためにも、最低限の技術的な部分も知っておかなければなりません。
Googleが推奨するサイトの構築方法については、以下の資料をごらんください。
初心者の方にもわかるよう、丁寧に解説されています。
②被リンク(外部対策)
「被リンク」とは、外部のサイトから、あなたのサイトに送られたリンクのこと。
被リンクは、選挙の人気投票のように外部からどれだけ評価されているかを見極めるのに、うってつけです。
そのため質の高い被リンクが多ければ多いほどサイトの評価は高まり、上位表示されやすくなります。
被リンクを集めるには、周囲からリンクを貼られるよう以下のような施策をおこなう必要があります。
以下のページでは、被リンクを集める手法について解説しています。
もしも、ご興味がある場合はごらんください。
ブラックハットSEOには手を出さない
ここまで、被リンクの重要性をお伝えしました。
しかし、被リンクは、重要だと言われるあまり、その重要性を逆手にとった手法が横行してしまいます。
少し前までの検索エンジンでは、この被リンクの重要性を逆手にとり、自作自演の被リンク対策やお金を払って被リンクを購入しているサイトが上位に表示されていました。
もちろん、Googleもこのような事態にだまっているわけにはいきません。
順位操作を目的として自作自演の被リンクを集めていたサイトには、ペナルティーを課しランキング外に追いやってしまいました。
もし、あなたがこれからSEO対策をはじめようと思っているのなら、このような検索エンジンの仕組みを逆手にとるような手法は、絶対にやめておきましょう。
検索エンジンを使っている人にとって、有益な情報を発信することで、正当に上位表示を実現してほしいと思います。
余談ではありますが、上記のGoogleの仕組みを逆手にとった順位操作のことを、「ブラックハットSEO」といいます。
以下のページでは、ブラックハットSEOとその対極にある「ホワイトハットSEO」について解説していますので、興味のある方はごらんください。
「検索意図」を意識してページを作ろう
さて、ここまでご覧いただき、SEOの基礎的な知識と、具体的な実践方法を知ってもらいました。
「よし、やってみるか・・・!」
このように意気込みたいところですが、熱意だけではSEO対策はうまくいきません。
なぜなら、まだ「検索意図」について、お伝えできていないからです。
- 検索意図
- 検索エンジンを使っている人が、そのキーワードを打ち込んだ理由や背景、そのときの感情のこと。
多くのWEBサイト運営者は、ここまでのようなSEOに関するノウハウをよく勉強しています。
しかし、成果を出せているのは、ほんのわずかなのです・・・。
その理由は、「検索意図」を意識できていないページ作りを行なっているからです。
検索意図のお話しをするうえで欠かせないのが、この記事の前半部分でお伝えした、検索順位を決める「ランクブレイン(人工知能)」と言われる要素です。
- ランクブレイン
- Googleが検索エンジンの順位づけに用いている、人工知能のこと。
このランクブレインは、検索者の検索意図や心情に合わせた検索結果を返すために、凄まじい回数のトライ&エラーを繰り返しています。
このランクブレインのおかげで、Googleの検索エンジンは、以下のようにあいまいなキーワードを打ち込んでも、意図した検索結果を返してくれます。
- 事例
- 「オバマ 奥さん」と検索してみると、1ページ目のほとんどが、「ミシェル・オバマ氏」に関する言及がなされたページになっている。
- 「オバマ 奥さん」の検索結果
上記のように、Googleの検索エンジンは、卓越した技術力によって、検索者の検索意図をとらえた情報を返すように、日々進化しています。
しかし、僕たちサイトをつくる側が、検索意図を意識したページ作りを行なっていなければ、そもそも、ランクブレインによって、評価をしてもらえません・・・。
なんとなく、「こんな情報が欲しいかな・・・?」という甘い認識でページを作ったとしても、上位表示はむずかしいでしょう。
そこで、次の章では、検索者の検索意図を把握し、ページ作りに反映させる方法をお伝えします!
検索者の深層心理を意識し、検索意図を把握する
一般的に、ページを公開してから、検索結果で上位表示されるまで、以下のような期間がかかります。
新規ドメイン | 少なくとも半年以上かかる |
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ドメイン取得から1年以上経過 さらに半年以上の運用 | 3ヶ月以内に上位表示が期待できる |
半年以上サイトを運用していれば、それなりに成果が出ていてもおかしくありません。
しかし、それでも、成果が出ない場合があります。
それが、「検索意図」を意識できていないページ作りを行なっている場合です。
前の章でもお伝えしましたが、「検索意図」とは、検索エンジンを使っている人が、そのキーワードを打ち込んだ理由や背景、そのときの感情のことを指します。
この検索意図を意識したページ作りをすることで、上記のような期間で上位表示を達成することができます。
とはいえ、検索意図が具体的にどのようなものか、あなたには想像できないかもしれません・・・。
そこで、事例をもとに、検索意図について理解を深めていただきたいと思います。
事例:「入学式 準備」
あなたは、「入学式 準備」と検索する方が欲しい情報は、なんだと思いますか?
もしかすると、以下のような情報が欲しいのではないかと、予想するかもしれません。
- 当日の服装
- 当日の持ち物
- 当日の髪型
- 当日の化粧
もちろん、上記のような情報を求めている検索者もいるとは思います。
しかし、「検索意図」という視点でとらえると、情報が不足する恐れがあります・・・。
なぜなら上記の項目は「入社式 準備」と検索する方の“深層心理”(感情)に、フォーカスできていないからです。
検索者の深層心理とはどのようなものか?
この点を理解するために、まずはあなた自身が、検索者の立場に立ってみましょう。
例えば、もしも、あなたが1週間後、入社式だとしたら、どんな感情を抱くでしょうか?
おそらく、以下のような感情を抱くはずです。
- 同期と馴染めるか不安だ・・・。
- 初日から恥をかきたくない・・・。
- 怒られたらどうしよう・・・。
検索者は上記のような深層心理を持っているため、この深層心理にフォーカスした情報を、ページに掲載しなければなりません。
そうすると、「以下のような情報が必要なのではないか?」という仮説を立てることができます。
同期と馴染む方法 | 自己紹介の方法、自己紹介から関係性を築く方法、コミュニケーションの方法 |
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不安をかき消すような情報 | 「みんな同じように緊張しているよ」というメッセージ、恥をかかなくて済むマナー |
実際に、現在「入社式 準備」というキーワードで検索すると、上記のような情報が掲載されているページを中心に上位表示されています。
つまり単にキーワードを意識してページを作成するのではなく、検索者の深層心理にフォーカスすることこそが、上位表示の秘訣だと言えるのです!
検索意図について、さらに詳しく知りたいという場合は、以下のページもご覧ください。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、SEO対策とはどのようなもので、具体的にどんなことをするのかを知りたい方に対して、以下の点をお伝えしました。
- SEO対策の概要
- Googleの仕組み
- 具体的な実践プロセス
今後、あなたがSEOに取り組むときは、この記事でお伝えしたことを参考にしてもらえると幸いです!
また、自分には手に負えないといった時に、SEOを専門にしている業者に依頼するケースもでてくるかも知れません。
そんな時のために、信頼できるSEO業者の選び方をまとめました!ぜひコチラの記事もご覧ください。