Googleアナリティクスにおける「フィルタ」という機能をあなたはご存知でしょうか?
この、「フィルタ」では、以下のようなことができます。
- 自分のアクセスを除外する
- スパムのアクセスを除外する
- 特定のネットワーク環境のアクセスを除外する
- サブディレクトリへのアクセスを除外する
つまり、フィルタ機能を活用することで、あなたは正しいアクセス解析のレポートを確認することができます。
しかしながら、フィルタ機能は設定が少々難しいため、なかなか手をだせません。
そこで、今回この記事では、あなたが「フィルタ」を活用するための手順をわかりやすく解説していきます。
目次
Googleアナリティクスにおけるフィルタとは何か
この章では、Googleアナリティクスにおける「フィルタ」に関する解説や、メリッットについてお伝えします。
フィルタとは?
フィルタとは、冒頭でもお伝えしたように、Googleアナリティクスのレポートから
- 特定のアクセスを除外する
- 特定のアクセスのみを計測する
機能のことです。
どんな時に役に立つの?
「でも、フィルタなんて、いつ使うの?」
「確かに便利だけど、私には必要ないよ・・・。」
あなたはこのように思うかもしれません。
多くの人が使うフィルタ機能ですが、大きなメリットとして、「正しいアクセス解析を行うことができる」というものがあります。
例えば、冒頭で自分のアクセスを除外することができるとお伝えしましたが、アナリティクスの解析の中に自分のアクセスが入っているとどうでしょう?
正しく計測ができなくなってしまいます。
アクセス数は多いのに、売上が増えていない・・・なんてことにもなりかねません。
同じように、自社全体のアクセスを除外するためにも、特定のネットワークからのアクセスを計測しないようにしておく必要があります。
正しい計測ができるようになれば、正しい問題点や正しい解決策が浮かび上がります。
フィルタ機能を活用し、常にPDCAを回せる状態にしておきましょう。
フィルタの設定方法
この章では、アナリティクスにおける「フィルタ」の設定方法をお伝えします。
まずは、新規のフィルタを追加します。
以下のアカウント画面から「ビュー」欄の「フィルタ」をクリックします。
次に、赤い「+フィルタを追加」というボタンをクリックします。
フィルタの詳細を設定する画面が出てくるので、①〜④の項目を設定しましょう。
終わったら、「保存」をクリックして完了です。
次の章からは、用途別にフィルタの設定方法を解説します。
自分のアクセスを除外する方法
この章では、自分のアクセスを除外するためのフィルタの設定方法をお伝えします。
以下の図をご覧ください。
自分のアクセスを除外する場合の、フィルタの例になります。
ひとつひとつ解説していきます。
- フィルタ名
→「自分のアクセスを除外」など管理しやすいものにしておきましょう - フィルタの種類を選択
→「除外」にしておく - 参照元かリンク先を選択
→IPアドレスからのトラフィック - 式を選択します
→等しい - IPアドレス
→「CMAN」で自分のIPアドレスをコピーし、貼り付ける
全て終わりましたら、「保存」をクリックします。
リファラースパムを除外する方法
この章では、リファラースパムを除外する方法をお伝えします。
アナリティクスで「参照サイト」を見ていると、海外の怪しい通販サイトなどからアクセスされていることがわかります。
そのようなサイトからのアクセスのことを「リファラースパム」と言います。
リファラースパムサイトはすでに分かっているものだけで、かなりたくさんの数があります。
以下の外部サイトでは、リファラースパムのサイトドメインが一覧が確認できます。
※リファラースパムのサイトには、絶対にアクセスしないでください。
以下では、リファラースパムを除外するフィルタの設定方法を表しています。
ひとつひとつ解説します。
- フィルタ名
→例として「リファラースパムを除外」としていますが、「ドメイン名+除外」と入力しても構いません - フィルタの種類
→「カスタム>除外」を選択します - フィルタフィールド
→「参照」を選択します - フィルタパターン
→リファラースパムドメインを入力します
設定が完了したら、「保存」をクリックします。
以下のように、フィルタが追加されたら、完了となります。
社員(特定のネットワーク環境から)アクセスを除外する方法
この章では、特定のネットワーク環境からのアクセスを除外する方法を解説します。
このフィルタは主に、大きな企業において、従業員が頻繁にサイトにアクセスする場合に活用します。
大企業などでは、ひとつのネットワーク環境からアクセスを行うので、そのプロパイダからのアクセスを除外するという考え方です。
以下の図をご覧ください。
自社の従業員のアクセスを除外すると見立てた場合の、フィルタの例になります。
ひとつひとつ解説します。
- フィルタ名
→除外するネットワーク環境の総称を入力しておきます - フィルタの種類を選択
→「除外」にしておく - 参照元かリンク先を選択
→ISPドメインからのトラフィック - 式を選択します
→等しい - ISPドメイン
→プロバイダのドメインを入力する(※以下参照)
【プロバイダのドメインの調べ方】
アナリティクスの「ユーザー」→「テクノロジー」→「ネットワーク」をクリックします。
そして、以下の赤枠の「セカンダリディメンション」を「ユーザー」→「ネットワークドメイン」の順でクリックします。
「ネットワークドメイン」の欄に出てきたドメインが、プロパイダのドメインになります。
自社のドメインに該当するものを「ISPドメイン」内に入力しましょう。
「保存」をクリックしたら、フィルタが追加されているかを確認しておきましょう。
サブディレクトリへのアクセスを除外する方法
次に、サブディレクトリへのアクセスを除外する方法です。
サブディレクトリとは、このサイトでいうと以下のようになります。
分類 | トップページURL |
大もとのドメイン | majisaka.site/ |
サブディレクトリ | majisaka.site/sub/ |
フィルタを使わずに、アクセスを解析しようとすると、「majisaka.site/」のレポート内に、「majisaka.site/sub/」のアクセス数まで含まれてしまいます。
そこで、フィルタを活用して、「majisaka.site/sub/」のアクセス数を除外する必要があります。
以下の図をご覧ください。
サブディレクトリへのアクセスを除外する場合のフィルタ例です。
ひとつひとつ解説します。
- フィルタ名
→除外するサブディレクトリ名を入力しておきます - フィルタの種類を選択
→「右のみを含む」にしておく - 参照元かリンク先を選択
→サブディレクトリへのトラフィック - 式を選択します
→前方が一致 - サブディレクトリ
→サブディレクトリ名を入力
「保存」をクリックして完了となります。
まとめ
今回は、Googleアナリティクスの中でも、ちょっぴり難易度の高い「フィルタ」の活用法をお伝えしました。
正しいデータを取得することで、問題点や解決策を導くことができます。
ぜひ早めにフィルタの設定を行い、高速でPDCAを回せる環境を作りましょう!